つかの間の休息

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透也side 森咲斗・・・か。 俺はアイツが苦手だ。 顔よし頭よし性格よしで更に植物好きということから緑の王子と呼ばれている彼は、表向きには模範の生徒といった感じだろうか。 だが、アイツが担当しているあの花壇。 あれを知ってしまってからではどうにも 「気色わりぃ・・・」 窓からもよく見える中庭の花壇には今は5月の花が咲いているらしい。 窓から確認できる花は百合に薔薇、それにあれはアマリリスか・・・? 瞬間、全身に鳥肌が立ったのが分かった。 これだからあの男は… 遠くからでは派手な花しか見ることが出来ないが、もっと近くで見たら他の花も咲いていることだろう。 あの花壇を潰す。 これは俺の密かな目標である
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