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まずは何をするか決めよう。
運営側の人手が足りていない今、大がかりなことはなかなか出来ない。
ちなみに去年は遊園地を貸し切った。
遊園地を利用する分、企画をする手間は省けたけど、遊園地側との交渉やバスの手配など大変ではあった。
生徒会室にある記録書を見てみると、鬼ごっこも結構行ってたみたいだ。
うーん。
僕が1人で回せて、かつみんなが楽しめること…
あ、そうだ
「なるほど。これなら移動もしなくていいし生徒も楽しみやすいな」
「でしょ?」
僕が考えた新入生歓迎会。それは、花火大会だ!
遊園地や旅行はバスの手配やホテルの予約などなど実は手続きがびっくりするぐらい面倒。
この学園、お金持ちの生徒ばっかりだからコネ作りを目的として色んな会社の人がプレゼンに来るんです。
かといって鬼ごっこなどは校舎内全てを使うということで、風紀の隙をついて隠れて問題を起こす者も多かったようだ。
そこで行うのが花火大会。
日本人って花火好きでしよ?
「例年よりは盛り上がりに欠けるかもしれないし、夜で暗い分風紀が少し大変かもしれない。」
「風紀のことは気にするな。お前が一人で頑張ってくれるんだ、俺たちも頑張らなくてどうする」
ほんと、委員長って頼もしいな
委員長の言葉一つでそれまで抱えていた不安が一気に消えてく
「委員長、ありがとう」
「お礼を言うのはこっちだ。」
委員長は優しく笑い、僕の頭を優しく撫でた。
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