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これで花火業者の手配は終わりっと。
あとは、屋台の準備と人員確保と・・・あれ、あとは何だっけ。
通常業務に加えて新歓の準備をしているため、今日で3日連続で徹夜が続いている。
そのせいか頭の回りが悪くなってきた気がする。
大丈夫。まだ気がするだけだ。
僕はまだ大丈夫。
ーープルルル
突然、生徒会用の電話が鳴った。
「はい、もしもし染井です。」
『あ、会長さん?最上です。この前言ってた件なんだけど・・・』
電話の相手はイベント実行委員長の最上 徹。彼にはいま新歓での出し物の参加者募集と屋台を出してくれる生徒の募集を担当してもらっている。
本来ならイベント実行委員会は新入生歓迎会では活動しないんだけど、今回はあまりにも人手が足りなすぎて協力してもらっている。
ちなみにうちの学園は部外者の立ち入りを一部を除いて禁止にしているため、屋台のために他から人を呼ぶことは出来ないし、出し物のためにバンドを招くことも出来ない。
あ、購買のお兄さんとか食堂の職員さんは例外ね。
とりあえず花火は学園の敷地内からあげるのではなく、学園から少し離れた場所からあげるので業者に頼むことが出来た。
問題は屋台。
楽しいイベントの時に裏方に回ってくれる人、集まってくれるかなあ…
『あ、それと屋台についてなんだけど、希望者結構居るからもう少し屋台を増やしてもいいかも』
「え、希望者集まったの?!」
『うん。あと、出し物してくれる人も集まったよ。そうそう聞いてよ!出し物といったらさ、この前山田にバンド組もうって言われたんだけどさ・・・』
そっか、希望者集まったんだ…
これで、新歓も問題なく行えそうだ。
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