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次の日。
「おい、お前大丈夫か?」
廊下を歩いていると突然前から声をかけられた。
驚いて顔を上げるとそこには龍先生が居た。
「あ、龍先生。久しぶりー」
「ああ、たしかに久しぶりだな。」
この1ヶ月ぐらい、教室に行っていなかったから担任の龍先生とはほとんど会ってなかった。
あれ、客観的に見たら僕ってすごい問題児・・・?
「それより彩翔。お前、顔色悪すぎだろ」
「えーそうかな?」
ずっと篭もりっぱなしだと分からないもんだよね
「疲れが溜まってるんだろ。ちゃんと休めてるのか?」
「大丈夫だよ」
「いやでも、お前フラフラじゃねえか」
「んー…でも、大丈夫だから。心配しないで」
僕なら大丈夫だから。
龍先生は気にしないでよ。
「じゃあ僕行くとこあるからバイバイ」
「あ、おい!」
後ろからは俺を呼ぶ声がしていたけど聞こえないフリをしてしまった。
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