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結局放課後に始まった打ち合わせは8時まで続き、みんなのお腹の音の大合唱が始まったためお開きとなった。
僕はゼリーあるから今は生徒会室に戻り中。
風紀室と生徒会室はそう離れていないのでちょっと歩けば直ぐに着く。
よし、今日こそは早く仕事終わらせて寝るぞー!
そう思いドア横に着いているセンサーにカードをかざした時、ある違和感に気付いた。
「あれ、鍵空いてる」
僕は生徒会室が無人になる時は必ず施錠してるのに。
鍵閉め忘れたのかなあ…
ちょっと不安を感じながらも恐る恐るドアを開けてみた。
ガタガタッ
その時、机の方から物音がした。
「だ、誰?」
突然で武器も何も持ってないからとりあえずいつでも戦える体勢だけつくっとく。
「せ、生徒会室への立ち入りは関係者以外禁止だよ、僕が通報すればすぐに風紀が来る。それが嫌なら、今すぐここから出てって」
「ち…ちが…」
聞こえてきた声は小さくて、何を言っているのかよく聞こえない。
やっぱり通報した方がいいかな。
そう思い携帯を取り出した。
「ま……まって…!!」
「へ?」
机にガタガタ背中を打ち付けながら出てきたのは、生徒会書記、川上桜輝だった。
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