新入生歓迎会 当日

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新入生歓迎会 当日

ーピリリリリリ けたたましい音が部屋に鳴り響く。 ん、うるさい と思っていると、なぜかすぐにその音が止まった。 ふぅ。静かになったしもう一眠りしよう 「ーー、ーーよ。……!あ…と!彩翔!」 「ふぇ?!」 「なんですかその間抜けな声と顔は。もう朝ですよ」 目を開けるとそこには僕を見て笑う怜。 あれ、なんで怜がここに? 「?何首傾げてるんですか?」 「なんで、怜が僕の部屋に…?」 「何言ってるんですか。寝ぼけてないで早く起きなさい。」 そう言って怜は軽く僕のおでこをペちんとしてどこかへ行ってしまった。 まあいいや。とりあえず起き あれ、起きれない。 「んん、あや…もうちょ…」 「ん?おーくん?」 なんで僕、おーくんに抱きしめられて… はっ! だんだん思い出してきた。 そうだ、僕たち昨日、怜の部屋に泊まったんだ。 てか今日新入生歓迎会だ! 「ちょ、おーくん!起きて!」 「ん…や…!あと、5分…」 「ダメだって!今日新歓だから!」 「うぅ…ねむ…」 この後、呆れ顔の怜に助けてもらいました。 ✿︎❀✿ 「じゃあそろそろ行くよ」 あの後なんやかんややって、なんとか計画通りに支度を終わらせた。 おーくんの支度は怜がしてくれたので、怜はまだ支度が終わってない。 あ、寝癖ついてる。 教えようかと迷っていると突然 「彩翔」 「れ、怜?」 怜はなぜか僕を抱きしめてきた。 「・・・頑張って、ください。」 何かと思えば。 「うん、ありがとう」 「あや、そろそ、ろ行か、なきゃ」 「そうだね。じゃあね、怜。」 「はい」 ん~!なんか今日はいい日になりそう!
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