Ep.8 幸せの絶頂

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Ep.8 幸せの絶頂

 週末は信じられないくらい高良に触れられまくった。触れられたいと悩んでいた日々が嘘のようにこれでもかというほど色々なところに触れられて、私の体は高良の香りに包まれた。  週末に届いた荷物を開けるとそこにはブランド物のバッグに靴、ハンドクリームにボディークリームと私へのプレゼントがぎっしりと詰まっていた。空港で手あたり次第買ったらしい。手荷物で持って帰らずに送るというところが金持ちの発想だ。  こんな高級品は貰えないと一応断ってみたものの、じゃあ捨てると言われたのでありがたく貰うことにした。  靴を履いてみろと言いながら、私に靴を履かせる姿はまるでガラスの靴を履かせる王子様のようだったが、その手つきは明らかに私の脚を触りたいという下心が見え見えだった。  ハンドクリームを塗ってやると言っては手を触り、ボディークリームは届かないところもあるからなと言いながら、くまなく全身に触れられた。そして、夜は大人な流れに……とは言いつつも、残念ながら開かずの扉の攻略にはもう少し時間がかかりそうだ。  そして、今朝は出勤しようとする私を離さないほどの溺愛ぶりだった。可愛すぎて仕事を休みたかったが、そこは大人だ。ちゃんと定時に出社した。
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