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千紘が自分の学校に荷物を運ぶのを真昼も手伝った。
片付けが終わったあと、千紘が数学準備室に戻し忘れた物があるというので、一緒に取りに行くことにした。
「夜の学校って、なんか怖いですよね~」
と一緒に歩きながら、真昼は笑って言ったが、
「そうだな」
と言いながら、千紘は前を見つめている。
「どうしたんですか?」
と訊くと、
「いや、門馬の言ってたことを思い出して。
学生時代にお前と会ってたら、どうだったかな、と思ったんだ。
……大人になってから、また、いろんな出会いがあるだろうが。
でも、それでも、やっぱり、ずっと、お前が好きかな、と思う。
今回みたいに、俺が高校教師として赴任して、そこにお前が居たら、というのも想定してみた。
でも、やっぱり、お前が好きかな、と思う。
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