いつ投稿小説ができるのか

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いつ投稿小説ができるのか

タグをどう付けるべきなのかいつも困ります。 このエッセイではもっぱら創作に関することを書こうと思っているのでそういうタグを付けたいんですが、「創作」「創作話」「創作論」と色々あるようでした。 包括的な「創作」だけ付けておきました。「論」だと偉そうだし、いいとか悪いとかの話はしないし。 創作エッセイっておもしろいですよね。 HowToではなく、自分はこういうスタンスでやってますよって素朴な話を読むのはけっこう好きです。 今回は「いつ投稿小説ができるのか」の話をします。 内訳として、「いつ思いつくか」「いつ書き出すか」「いつ続きを書くか」「いつできあがるか」「いつ投稿するか」がそれぞれ別の話です。これとこれは同じタイミング、という人もいるかもしれません。自分は全部バラバラです。 【いつ思いつくか】 分かりません。身も蓋もないですね。 「こういう話が書きたい」というざっくりしたイメージがまず浮かび、それを文章にしていきます。 イメージが浮かぶタイミングは、コンテストに出してみようと思ったときが一番分かりやすいでしょうか。もしくは何か他のコンテンツを読んだり観たりしたときに、自分でも書いてみたいと思うとか。あるいは仕事とかで暇なのにじっと待機していなければいけない状態で、頭が空回りしてしょーもない空想に走ったときとか。 この「思いつく」というアクションが、小説を作る上で一番多いです。みんなそうですよね。つまり思いつくものは色々あるんですが、全部を書き始めるわけじゃないということ。 かつ消えても行きません。そのうち書こうというキューには入れられるものの、他が割り込んできたりして、いつまでも在庫状態です。困ったものです。 【いつ書き出すか】 気が向いたときです。身も蓋もないですね。 書き出すには相当な精神エネルギーを使います。精神エネルギーとは機嫌や気分とはまったく違って、文字通り精神を動かすためのエネルギーです。 これを消耗しない活動というのは、バラエティ番組を見るとか、もう内容を知ってる本や番組をもう一度鑑賞するとか、スマホのパズルゲームをするとか、そういう類のこと。 「話を思いつく」ないし「頭の中で考える」のも多少はエネルギーを要しますが、「文章として顕現させる」のはそれらと比べ物にならないほどに消耗するものです。 とか言ってても、気が向いたときにはさらっと書き出せたりするんですが。 そんなもん制御できたら苦労しないですよね。 【いつ続きを書くか】 これが書き出し以上にエネルギー消費が大きいです。余裕があるときでないとできません。 自分は基本的に燃費が悪く、調子よく書いていてもすぐに疲れて休憩してしまいます。エネルギーが空になるのです。 「続きが思いつかない」というのは別の話で、もっぱら困るのは「展開はだいたい見えているのに、いざ文章を書こうとすると疲れる」ということです。 頭の中で考えるのと、現実の文に表出するのはまったく別の作業だということを感じざるをえません。シャンプーしながら頭の中で文章を作ってるときはすらすら進むのに、PCに向かうと全て消えうせます。 締め切りを設定する(いつ投稿するかを決める)と、気が向いたらだなんだと言わずに続きを書かないといけなくなりますが、これはエネルギー消耗を無視して無理矢理やることなので、気は進みません。 それゆえ、気が向いたとき=エネルギーがたくさんあって作業効率がいいときを狙って、ちょっとずつ続きを書くやり方に収まっています。 一気に全部書いちゃうって人はすごいと思います。 【いつできあがるか】 自分は多くの場合、書き出した時点で話はだいたいできあがっています。 見切り発進で着手してもどうせ詰まるので、全体のイメージができあがらない限り書き出さないことも多いです。 だから、話を終わらせるという点ではあまり困ったことはないかもしれません。どちらかというと「この終わりに持っていくために途中に何を入れようかな」という方で頭をひねります。 そしてそれ以上にやはり、イメージを文章にする作業の方が労力がかかるのであります。 【いつ投稿するか】 「もう大きな変更はない」と確信できた時点で投稿します。 プロットが確立しており、ほぼそのまま投稿できる状態のストックがあることは最低条件です。 というのも、書いてるうちにいろいろ変更が生じるからです。 キャラクターへの理解や、話全体の構成とか仕掛けとかの点で。この話はまた今度にしましょう。 ともあれ自分の場合、しょっぱな書いていきなり発表してしまうと、後から大きく改変しないといけなくなるのは目に見えています。校正でないレベルの「書き直し」を行うのは、自己満足的な意味でも、一人でも読んでくれた人がいると思う意味でもはばかられますし。 そういう意味では「エタらない」のが自分の長所と言えるでしょう。 一方では、先の展開は分からないけどとりあえず書いてしまえる週刊誌作家のような勢いのある人をうらやましくも思います。 つくづく自分は精神エネルギーが薄弱です。
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