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「やーちゃん嫁にする」
「いや、お前。いつ仲良くなった?騙したんじゃないだろうね?」
おばちゃんは疑いのまなこ。
「なわけねーだろ。やーちゃんがいいって言ったし」
というか、ソファーにのんびり座って話してていいのかしら?お父さんもどっしり構えてておばちゃんだけ立ってるけど。
「はぁ?それ、華美には話した?」
「話して了解得てるし。やーちゃんはいい子だよ。子供好き?」
「え、はい」
なんの話?
「産んでくれる?できなくても養子とるけど?」
「はい」
よくわからないけど、子供は好き。
「えー!ちょっとやーちゃん…!そんな簡単に決めていいの?」
ようやくおばちゃんは、お父さんの隣に座る。
「華美にも言ってあるし、早川にもな」
「…あんたやること早いわ」
「長政、お前決めるのが早すぎゃしねーか?最近会ったんだろ?」
「ははーん?親父って古いな。やーちゃんを見たときから決めたし」
え、それは…本当なの?
「うそつけ!あんたやーちゃんならやらせてくれると思って手を出したんだろ」
「なんだよ!てめぇやーちゃんに失礼だろが!ばばぁ黙れや」
喧嘩になった。
「お前みたいなクソがきをやーちゃんが気にいるわけねーだろ!」
「は?ふざけんな、俺のことやーちゃん気に入ってんだよ」
「んなわけあるか!大概にしろや」
「はー?ばばぁてめぇ、やーちゃんを娘にしたくねーってか?」
「はぁ!?長政、どういうつもりだ?やーちゃんは臨時のバイトだろが。てめぇといたら、やーちゃんが華美の仕事戻れねーだろ?」
「別に華美とかどうでもいい」
「やーちゃん、こいつなんも考えてねぇクソガキだぞ?」
ど迫力のおばちゃん。なんだか、びっくりして答えられないよー
「ばばぁてめぇやーちゃんびびらしてんじゃねーわ」
「はー?お前だろが!」
「やーちゃん、ところでウエストはいくつだ?」
「クソ親父ふざけんな!」
あわわ。大波乱。
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