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いくつ?
言い合いは続いたけど、結局おばちゃんがおれる。長政さんは結構頑固者。で、子供って感じ…あれ?この感じよくあるなぁ。
「はーまじ疲れたわ。やーちゃん家帰ったら一緒に風呂入らない?」
「いいよ?」
「まじで?やったー」
車いつも運転してくれる。
この喜び方。それに、すねたり怒ったり…
「長政…くん?」
「え?…なにその呼び方」
お風呂で髪の毛を洗ってくれてる…けど…も…
「もしかして、私よりも年下?」
「…」
「ちょっとなんで黙るの」
「やーちゃんは年下とか嫌なわけ?」
「違うよ?」
「なんだよ、変な質問するんじゃねぇ」
「ねぇ、華美と私は同い年なんだよ。長政くんはそれより下だよね」
「なんなんだよ、ガキだってか?シャワー流すぞ」
ちょっと怒ってる?
髪の毛洗ってくれてるのに(別にお願いしてないけど)
「最初は年上だと思ってたけど…なんだかかわいいって思って。そういえば何歳か聞いてなかったなって。でも、気にしてるというか、そうじゃないよ?」
シャワーを置いた。
「やーちゃん」
あら、抱きつかれた。
「…ごめん、やーちゃん。若造のくせに調子乗って」
「え、あ、やっぱりそうなの?私は年下の子と付き合ったことなくて。なんだか、不思議だなぁって思っただけ。わたしも髪の毛洗ってみてもいい?」
「…え、うん」
そんな意外なこと言った?
うーん、できるかなー。
「長政くんはいつも彼女を洗ったりしてたのかな?」
「いや、…やってみたかった」
顔をのぞきこんでみた。え、照れてるー
うそー!かわいい…
なんでそんなかわいい顔するのー
洗うの楽しい!わんちゃんをなでなでしてる感じかな?
「シャワーで流しまーす」
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