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「やーちゃんがさ、大学で男に言い寄られてたことあったんだろ?」
いきなり華美に電話する。仕事早い。
「え、いつ?」
私にも聞こえるようなスピーカーにしてくれてる。
「2年のとき?」
「…あぁ」
「お前、そいつになにした」
「たしか…」
華美は話しはじめた。
「あなたやーちゃんの彼氏さん?」
「あぁ…君は友達?」
「はい」
「…かわいいね。今暇?」
「暇じゃないですけど、私行きたいとこあって。来てくれますか?」
「え、あぁ」
校舎の裏の死角に連れ込む。
「なにするの?まさか、八重とおんなじ事考えてた?」
「やーちゃん嫌がってました」
「は?嫌だな、彼女が誘ってきたんだよ」
「…へぇ?」
腹に拳をいっぱついれて跪かせた。ポケットの携帯を奪う。
「…なに、する」
「へー、やーちゃんじゃない人ともメールしてる。今日はどのホテル?だって。他の子にもメールしてるし?なにこれ、説明しろ」
「違う、八重とは本気で」
携帯を踏み、壊した。
「な、なにする!」
「ちょっと失礼」
その辺にあったバッグも勝手に開けて、財布を開けちゃう。札少な。
「金ないじゃん?学生証これか。ちょっと借りる」
「…な、なにするんだ…」
ムカつくから腹を蹴っておいた。
さて、連絡するか。
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