4人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
「やーちゃんは私の大親友なの。よろしくねー」
華美は誰かに連絡して、その後専務にも連絡して、仕事早い。
「じゃあ礼央くん、明日からやーちゃんの送り迎えよろしく」
「わかった」
「え、そこって遠いの?」
「いや、車で行ける距離です」
礼央くんは今度はちゃんとしゃべる。
「私、免許持ってないよ?」
「大丈夫ー送り迎えするよ?」
なぜ華美が勝手に決めてるの?
「え、そんな迷惑だよ」
「大丈夫です。ホテルのやつとか誰か帰り送ってくれます」
それが普通なのかな?なんか、ちょっと不安。
「私が頼むから大丈夫!やーちゃん、いつもほんとにありがとう!」
唐揚げをもくもくと食べながら、話がどんどん展開していった。華美は、いつも行動力あってすごい。
「はぁー。やーちゃんがうちにいてくれたら癒されるなぁ」
華美は唐揚げを食べる私を、のんびりと見つめてる。礼央くんは赤ちゃんをずっと抱っこして華美の横に座ってる。
「華美、礼央くんはご飯食べたの?」
「あ、食べました…気にしないでどんどん食べて下さい」
今度は礼央くんに勧められた。あれ、私は唐揚げ食べにきたんだっけ?
よくわからないけど、明日から仕事になった。今の会社の人に挨拶すらしてないけど、いいのかな?
最初のコメントを投稿しよう!