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2階に着いたベンジャミンはポーの部屋の前でひとつ咳払いしてからノックすると「入るぞ?」と部屋の中に入った。
「ポー、帰って来てたんだな。そろそろ夕食だから一緒に……」
ベンジャミンがにこやかに言うと「来ちゃダメだ!」とポーが慌ててベンジャミンの胸を押し返して部屋の外へ出るよう促し始めた。
「どっ、どうしたんだ!?来ちゃダメって…あっ、さてはお前親にも言えない警察にお世話になるような事してるんじゃないだろうな!?」
「そんな事するわけないでしょ!とにかく今は俺から離れ……」
わぁわぁ小声で言い合ってるとドドンッと屋根の上に何か落ちて来たような大きな音がした。
その音は一階にまで聞こえたらしく「今の何の音なのっ!?」と下の階からメアリが2人に叫んだ。
「あぁ…まただ…また…!こっちに来たら治ると思ってたのに……」ポーは両手で頭を抱えて どうしよう!?どうしよう!? と、ふらふらと部屋を歩き回り始めた。
「どう言う事なんだ?」とベンジャミンは聞いたがポーは「分からないよっ!」と首を横に振った。
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