9人が本棚に入れています
本棚に追加
「分からないって?」
「だから分かんないんだってば!」
「落ち着け。ほら息を吸って…ゆっくり吐いて……。…いったい何があったんだ?」
ポーは蹲ると
「あ…あの時からずっとなんだ…」と話し始めた。
ベンジャミンは震える息子を連れてリビングに戻って来た。テーブルを囲んで家族4人向かい合うとベンジャミンはポーを落ち着かせるように穏やかな声で言った。
「ポー、どう言う事か分かる範囲で良いから皆に話しなさい。お前の様子を見るとただなんとなく実家に帰って来たわけじゃないんだろう?」
「貴方が心配なのよ」とメアリが言った。シャクティも隣で頷いた。
「皆俺の事信じてくれる?」
「当たり前だ。俺達は家族なんだ」
「何があったの?」とシャクティが静かに聞いた。
最初のコメントを投稿しよう!