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「音がお前を追いかけてるって言うのか?」
「音って言うか…」
「その飛び降りて来た女が?まさか…ありえない。考え過ぎだ」
「でもっ、彼女は僕が花束を持っているのを見てた!きっと僕が彼女の死を嬉しがってるって勘違いして……」
「考え過ぎだ!」バンッとベンジャミンはテーブルを両手で叩いた。
リビングがシーンとなった。「大学の課題レポートやらで疲れてるんだろ。シャワーを浴びて今晩はもう休みなさい」
「…………はい」ポーは小さく返事した。
「あ…貴方…」
立ち上がって自室に向かうベンジャミンにメアリが声をかけると「すまない。夕食は明日の朝食べる」と言ってベンジャミンはその日一度も家族を振り向かなかった。
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