第一部・突然の始まり

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「いくら飛び降りてる最中に目が合ったとは言え、亡くなったワードさんが自分と全く関係の無いポーを追いかけ回すとは思えない」 「そうね」とメアリ。 「花束を持っていただけでどうして自分の死を望んでるとワードさんが思ったと思ったの?」 シャクティが振り向いて尋ねると「だって…」と少し口ごもってから「お葬式とかで花飾るじゃん」とポーは言った。 「やだわ…それだけて勘違いなんて…」 メアリはまたひとつ紅茶を啜った。 「勘違いかは分からないじゃんかっ、ゆ、幽霊になって追いかけてるかもしれないしさ」 ポーの言葉に2人は笑った。 「なんだよ!」とポーは真っ赤になって怒った。本気でそうだと思い込んで実家に戻って来るまで1人でずっと震えていたからだ。 「そんなに笑うことないだろ」 「あはは、ごめんなさい」とメアリがムッとしているポーに謝った。
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