第1章

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* きっと母親と父親の離婚の大元がこの出来事。 たしかあの後、母親と父親は離婚して 母は入院したと言っていた。 母は、今どこで何をしているのだろうか…。 今でも思う。 現実は本とは違い、恐ろしい世界だ。 心無い言葉が世界中を飛び交っていて、 それに人生を壊される人がいる。 それが、現実。 そして、あの日から僕は誰にも自分の本を 見せなくなった。 けれど僕は今も本を書いている。 それは、もしかしたら今の に僕が満足いってないからなのかもしれない。 本で、僕の気持ちを 伝えてみたいのかもしれない。 あの日、テレビの向こう側の、読み手の人達と 僕は手紙のようなやり取りができなかった。 僕の気持ちを伝えられなかった。 けれど、いつかそれを果たしてみたいとも 思っている。 だからきっと僕は、今日も 希望に溢れた本を書くための プロット用のノートをリュックに入れている。
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