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それから数週間後ついに作者の霜月翔と、
ー本名は東雲翔ーに会い、独占インタビューをする事になった。この記事を乗せる新聞のスペースも、もう既に取れている。
あのクソ上司の鼻をへし折るくらいの勇気を出させてくれたたこの本の作者に会えるんだ。
驚いたのは、
「時と飴」
を書いたのは、高校2年生の青年だった事だ。
彼は、待ち合わせの時間10分前に行った
私よりも早く着いていた。
そして律儀にお辞儀をして挨拶してくれた。
まるで立場が逆転してしまったかのようだ。
彼はとても礼儀正しく、
とても高校生とは思えないくらいの
大人びた性格の青年だった。
そして、彼、東雲 翔は語る。
それはどこか懐かしむようで、
切なげな表情だったけれど、
はっきりと未来を見据えている強い
目をしていた。
「これは僕が体験した実話です。」ー
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