第2章

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「ごめん…。今はまだ言えない。」 「わ、分かった…。」 有無を言わせない彼女の表情に 僕は目を泳がせながら、しょうがなく頷く。 「ま、しょうがないかー! こうなったら意地でも君に私を 好きなってもーらおっと!」 うん? 一体この方は何をおっしゃっているのでしょうか。 一気に思考を取り戻した僕は冷ややかな視線を彼女に向ける。 でも、彼女はそんなことにも気付かずに また空を仰いでいた。 本当に青い空。 なんだかちょっと心が躍る。 さっきとは変わって、今度は どこかの家の風鈴の涼しげな音、 飛行機が飛ぶ音、色々な音が聞こえてきた。 空には白い入道雲も浮かんでいて、 夏を感じる。
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