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「ねえ、これからどうするの。」
僕は口を開いた。
少し思考を回転できるようになってくると、
いくつか疑問が残る。
時空を超えた違う世界に住む兄ちゃんと
どうしたらまた会えるのだろう。
僕には兄ちゃんほど大切な人はいない。
4歳差なのに、親代わりとなって僕に
寄り添ってくれた兄ちゃん。
このまま会えないなんて有り得ない。
それに、彼女だってそうだ。
今度こそ手放しちゃいけない、大切な妹
がどこにいるのか分からない。
僕らはこのままでいい筈がなかった。
でもそれならどうしたらいいのか。
「そうだね〜。
君、私と一緒に世界を戻そう!」
そうしたい気持ちは山々だ。
「でも、どうやって…。」
「それを一緒に考えるの!
大丈夫!私達なら何とかなるよ!」
うん…。
できる気はしないけれど、何もせずこのまま
毎日過ごすのも厳しい。
可能性はゼロではないはずだから、
こうなったらやるしかない。
「分かった。協力しよう。」
「よし!なら早速作戦会議だね!」
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