第2章

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たしかに僕らはまだお互いの事を 全く知らない。 だから、少し彼女の事を聞いてみることにした。 「君はさ、親をなくしてからどうやって ここまできたの?」 彼女の表情が少し曇った。 僕はすぐに後悔する。 もっと明るい話すれば良かった〜…。 「…私は親がいなくなってから1ケ月だけ 施設に行ったんだ。 でもそのあとおじいちゃんとおばあちゃんに 引き取られた。自分のね。」 「なるほど…。君と僕は少し似ているようだ。」 「そうなの?」 「うん、僕も実は親がいないんだ。離婚でね。 だから施設に長い間いたんだ。」 「そうなのか〜。」
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