62人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
たしかに僕らはまだお互いの事を
全く知らない。
だから、少し彼女の事を聞いてみることにした。
「君はさ、親をなくしてからどうやって
ここまできたの?」
彼女の表情が少し曇った。
僕はすぐに後悔する。
もっと明るい話すれば良かった〜…。
「…私は親がいなくなってから1ケ月だけ
施設に行ったんだ。
でもそのあとおじいちゃんとおばあちゃんに
引き取られた。自分のね。」
「なるほど…。君と僕は少し似ているようだ。」
「そうなの?」
「うん、僕も実は親がいないんだ。離婚でね。
だから施設に長い間いたんだ。」
「そうなのか〜。」
最初のコメントを投稿しよう!