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「さて!飴を買いに行こう!」
この人は思い立ったらすぐ行動しないと
気が済まないタイプの人みたいだ。
しょうがないから僕も一緒にコンビニへ行った。
「この飴がいいんだよ。」
僕ががすすめたのは1個売りの、昔ながらの雰囲気が漂う、僕がいつも舐めている飴。
それは水色の、まん丸で傷一つない飴だった。
まるで宝石みたいで、少しだけ飴の向こう側がぼやけながら透けて見えるんだ。
その向こう側の世界はいつもブルーだ。
だから僕はこれを涙みたいだなって思ってる。
すぐさま彼女はこの飴を持ってレジへ向かった。
「これ下さい!」
レジで、これ下さいなんて言う人初めてみた。
本当にこの人は不思議だな。
なんだろう。なんだか子供っぽい時もあれば
急に真面目になったり。
きっと全ては彼女の過去が未来を動かしているんだろうけど。
まだ僕には彼女が何を考えているのか、
よく分からないことが多かった。
もう少し彼女の事を知らないとな…。
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