第2章

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すると彼女は飴を買い、僕のもとへ帰ってくる。 「20円だった!安いね!」 そりゃコンビニの飴玉が一つだからな。って、あれ…? 「10円じゃないの?」 「じゃじゃーん!」 彼女の手には飴が二つのっていた。 しかも、片方は黄色かった。 「これは…?」 彼女は僕の質問に答えずにコンビニに背を向けようとしていた。 「ちょっと、まってってば!」 すると彼女は長いかみをなびかせ、 振り返った。 そして僕の方に再び戻ってきて、 不意打ちに僕の手を握った。 「え…?」 「あれ、手繋いで欲しいんじゃなかったの?」 「…僕がいつそんなこと言ったっけ?」 「顔に書いてあったよー?」 「なら今もなんて書いてあるか読めるはずだよね?」 「え、えっと…。」 「答えは、君はおかしい、でした。」 「分かんないよー!」 僕は手を外そうとしたが、彼女はさらに力を入れてきた。 彼女のドヤ顔が鼻につく。
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