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しょうがないから僕は手をそのままにし、
コンビニを後にした。
つい長いため息をついてしまう。
なんでこんな事になるのかな。
「ため息つくと幸せが逃げてくぞー?」
「いや、僕は悪いものを吐き出しているんだ。それにまた吸っているから幸せは戻ってくる。」
「それは面白い意見だね。」
「ああ。」
すると彼女は歩きながら、肩をあげて
とにかく空気を吸っていた。
「君は何をしているのかな。」
「いやー、君は不幸を吐き出して幸を吸っているんだよね?なら不幸のない私は吸うしかないんだー!」
「はあ。」
「んもう、塩対応だなぁ!」
「すみませんね。」
でも、心の中で僕は思う。
不幸を抱えているのは、
僕より君なんじゃないかなって。
本当は誰よりも不幸を吐き出したほうがいいんじゃないかなって。
「さ、飴ちゃんの時間だぞ?」
いつのまにやら、さっきの公園にいた。
「その黄色いのは何なのかとさっきから聞いているんだが。」
「黄色い飴は君のだよ。」
そう言って彼女は僕の手を二人の間に、半ば
強引に持ち上げて、下ろした。
「ん?」
僕が下された手を開くとそこには黄色い飴があった。
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