第3章

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そんなことを考えていると、駅に着いた。 そして駅に来たくらいだから、 電車に乗るらしい。当たり前か。 「はい!」 彼女に渡された切符。 中央線で、新宿行き…? 「ねえ、新宿に行くの?」 「よく分かったな、少年!」 「いや、書いてあるし。あと少年って何!?」 「あはは!」 あはは!じゃないんだけどなぁ…。 それに一体新宿に何をしに行くのだろう。 本当にこの人は何を考えているのか 分からない。しょうがないから僕は彼女と共に電車に乗った。 電車に揺られること40分。 はるばる新宿に到着した。 電車の中では、僕はずっと小説のプロットを考えていた。なかなか良いストーリーができてきたと思う。一方彼女はイヤホンをつけて、気持ちよさそうに鼻歌を歌っていた。 途中、「私が寝たら君は私を襲っちゃいそうだから、寝ないねー!」 なんて言っていたけど、それは無視だ。
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