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「ねえ、どこへ行くの?」
「ひーみつっ!」
「教えてくれないなら僕は行かない。」
「えー!じゃあ言うよ〜。」
「うん。」
「今から行くのは、トキストの社長のとこ。でっかいビルだぞ〜!」
社長…。
それって…
「本当に会えるの?」
「さーねっ!」
なんだそりゃ.…。
会える保証もなしにここまで来るって
凄い度胸だな、とつくづく思う。
でも、それが良い案だというのも事実。
「昨日お風呂に入ってたら思い出したんだー!」
「そうか。さすがだね。やってみる価値はあると思う。」
僕なんて、お風呂でぐるぐると色んな事を考えて、結局何も思いつかなかったんだから。
彼女は「でしょー!」と言い、調子に乗りながらも嬉しそうに笑っていた。
「で、これからどうするの?」
「今からバスに乗って、さらに中心地へレッツゴー!」
中心地っていうのはよく分からないけれど、
僕はつられて笑顔になっていた。
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