第3章

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バス停にバスが来るなり、 「運転手さん!終点までどのくらい時間かかりますか?」 と聞く彼女。 彼女のいつも笑顔で沢山の人と隔てなく接する事のできるところは、僕からすると尊敬でしかない。 「バスに乗るの1時間だって〜!」 一時間か。 「早く来て正解だったようだね。」 というよりも、終点って新宿の中心地だと はたして言えるのだろうか。 そんな事を気にしつつも僕らはバスに乗った。 いわゆる観光バスのようなものだったが、 バスには運転手さんと僕らしかいなかった。 そういえば電車の人数も少なかった。 きっとトキストの影響なのだろう。
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