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僕の決断は正しかったか?
これって……ただ過去から目を背けて…………
父親みたいに逃げたんじゃないのか?
本当に彼女を傷つけたのは僕の父親。
そう、僕ではないんだ。
それなのに、彼女のことを、彼女の家族を
助けもせずに、過去から逃げるのは本当に僕のすべきことだったのだろうか。
……今度は僕が彼女を傷つけた…?
だったら、だったら僕は何をしたらいい…?
東京のど真ん中を僕はぐるぐると歩き回った。
何かを探し求めて。
何かいい案はないだろうか。
いや…………
本当はもう、分かっている。
今僕がしなきゃいけないこと。
難しいけど、もう逃げてはいけないんだ。
僕は……僕は、
僕と彼女の、繋がりと過去を受け止めて、
彼女を助けなきゃいけない。
「………助けなきゃいけない。」
自分にそう言って、僕はバス停に向かって1歩を踏み出した。
彼女とともに未来を変える大きな一歩だ。
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