第4章

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もう日が暮れ始めていた。 結局彼女のことを見つけれることの 出来なかった僕。 重い足を引きずり、駅に向かって歩き出した。 「はぁ……。」 君は今何を考えて、どこにいるのかな……。 さっきまで隣にいたはずの君に、僕はいくら走っても追いつけなかった。 また、君の隣に並ぶ事は出来なかった。 1人で八王子まで帰り、誰とも会わないまま僕は帰路に着いた。 もう、そこは青く、暗い闇の中だった。 街灯が寂しく通りを照らす。 だけど君といた時みたいに、明るい世界は見えなかった。 また君に会う前と同じ世界。 自分がとっさにとってしまった行動は、花井さんを傷つけ、そして僕自身のことを傷つけた。 どうしたらいいのだろうか。 もうどこに行ったらいいのか分からない。
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