第4章

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* * * 私、花井莉江は高校生になった春、 「東雲」という苗字を学級名簿で見つけた。 丁度それは私が犯人を知った時で、 まさかと思った。 東雲っていう苗字は、しょっちゅう聞くようなものではなかったけど、もちろん君があの犯人の家族だという確信もなかった。 だから家に帰ってから、ひたすら色んなことを調べたんだ。 資料を集めて、君のことを徹底的に。 そしたら、驚くべき過去を知ったの…。 私と君は同じ施設にいた事があった。 それを知った私は急いでその施設の方に電話して話を聞いた。 そしたらね、同じ時期に同じ施設にいたってわかったの。
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