第4章
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そしてまた、僕の涙も彼女の服に染み込み、瞬く間にもわんとした夏の空気の中へと消えていく。 月に照らされた僕らは、繋がれた「過去」と「今」と向き合って、「未来」への一歩を共に踏み出すことに決めた。 ……これが、はじめの一歩。 でも、抱きしめた花井さんに向かってかけた言葉は、誰にも言わない。 だってそれは、僕が彼女だけに向けて言った、大切な一言だから。
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