第4章

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そしてあれから一週間。 ついに2回目の新宿に行くことになった。 花井さんと一緒に。 なぜそんなに期間が空いてしまったのかといと……僕が熱をだした。 新宿を駆け巡った疲労かもしれない。 自分の体力のなさが惨めに感じる。 なんとも申し訳ない事をした僕は、花井さんに頭を下げたが、 「そんなのいいよー!でもね…弱った君の姿を見せてくれなかったのは許さん!」 とか言われて真面目に謝るのをやめた。 熱を出したからといって、弱ってたわけでもないんだけどなぁ……。 あいにくスルースキルを身につけつつある僕に対して、彼女がつまらなそうにしているのはなんとも面白かった。
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