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バスや電車の中では前回とは違い、
二人で会話をした。
今度は、未来のことについて。
「ねぇ、君は将来何になりたいの?」
ふと気になって僕は口を開く。
「え、私はね〜……ハニートラップが世界一上手い女性かな!」
そんなの職業じゃないか。まったく…。
「はいはい、そうですか。真面目に聞いた僕が馬鹿でした。」
こっちは本気で気になったのに。
「ごめんって!私はね……新聞記者になりたいんだー!」
「新聞記者?」
意外な言葉に驚く。
「真実を文に書き起こして、正確な情報を伝えられるってかっこいいと思わない?」
なるほど。小説を書く僕とは真逆の考えだ。
「なんでなりたいと思ったの?」
「それは……。」
彼女が口ごもる。
「あ、別に言いたくないならいいんだ。」
少し張り詰めた空気が立ち込める。
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