第4章

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「君は小説家になるんでしょ?」 「うん、そうだね。昔の君みたいに、僕の小説で笑顔になる人を増やしたいから。」 僕が自分の心の中で決意していたことを、思わず口にしていまい、僕は慌てたが心配は無用だった。 だって、彼女の方が顔が真っ赤になっていたから。つい僕は笑う。 「なんで笑うのよー!」 「ごめん、ごめん。」 すると彼女は、しーらないと言いながら顔を横に背けてしまった。 でも、流れた髪と髪の間から覗く耳は、まるでりんごのように真っ赤だった。 …そういえば僕は彼女の告白を断った。
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