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「君は小説家になるんでしょ?」
「うん、そうだね。昔の君みたいに、僕の小説で笑顔になる人を増やしたいから。」
僕が自分の心の中で決意していたことを、思わず口にしていまい、僕は慌てたが心配は無用だった。
だって、彼女の方が顔が真っ赤になっていたから。つい僕は笑う。
「なんで笑うのよー!」
「ごめん、ごめん。」
すると彼女は、しーらないと言いながら顔を横に背けてしまった。
でも、流れた髪と髪の間から覗く耳は、まるでりんごのように真っ赤だった。
…そういえば僕は彼女の告白を断った。
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