《2005年》

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自宅のアパートへと帰宅すると、服を脱ぎ捨てそのままベッドへと倒れ込むように横になった。 いつまでこんな関係を続けているんだろう... エドにとって私はただの都合のいい関係。 食事をして、sexするだけ... それなのに私は彼と別れる事が出来なかった。 彼を..エドワードを愛しているから___ 結婚なんて最初から望んでいなかった。 そんなこと無理だって分かってるし、だから私から結婚なんて言葉を口にしたことはない。 その言葉を口にしたらエドが離れていきそうで怖かった。 ただ最近はこのままでいいのかと頻繁に考えてしまう。 周りは結婚して会社を退職している..そして家庭に入り子育てをしている。 自分も本当だったら今、家庭を築いているかもしれない... 愛してくれる夫がいて、愛しい我が子がいる家庭... 私は上司との不倫と自分の現実に押し潰されそうになっていた___ ーーー 目を覚ますと体中ぐっしょりと汗をかいていた。 ローズは悪夢のような夢を見た。 それはたまに見るし、特に精神的に落ちている時によく見る夢だった... 起き上がるとキッチンの冷蔵庫から500mlのミネラルウォーターのボトルを取り出し、一気に飲み干した。 汗をかいて気持ち悪い... 彼女はバスルームで熱いシャワーを浴びた。 自然と涙が溢れだす.. この世界で自分がいなくても誰も悲しむ人はいないし、困る人もいない。 エドはどうだろうか? 少しは悲しんでくれるだろうか... また、あの風景が頭に浮かぶ。 黄金色の麦畑...優しい風が吹いて、小麦の穂がゆらゆらと揺れている。 そしてぼんやりとだが、人が立っていた。 目をぎゅっと(つむ)るとその光景はだんだんとハッキリとしてくる。 しかしローズはハッとして目を開けるとシャワーのボタンを押し、お湯を止めた。
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