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ストレス
恭志郎視点──
雅人『…クソっ……』
雅人くんは朝から機嫌が悪い。
恭志郎『どした?』
雅人『お母さんの事。』
恭志郎『え?雅人くんの親って厳しいん…』
雅人『うん。嫌だ……もう辛い』
恭志郎『琴音さんの事考えると?』
雅人『辛くない』
嘘つけ、ホントは辛いんだろ
バカ、早めに言えよ…
恭志郎『嘘つけ、辛いやろ』
雅人『ごめん…ホントは凄く辛い、家出したいくらい』
恭志郎『マジで家出するんなら、俺の家来いよ?行く宛てないんなら。俺の親も信頼してるしどうにか言えば納得するやろ』
雅人『うん、ありがとう。』
琴音『…』
琴音ちゃんが凄く見てる。
恭志郎『ほら、琴音さんに助けてもらえよ』
雅人『女の子に、助けてもらうなんて…』
恭志郎『冗談だぞ、まぁほんとに辛い時は助けてもらい』
雅人『ふざけんな!!』
恭志郎『え?』
雅人『なんで、好きな人に助けてもらわんと行かんのや!!俺が助ける側だろうが!冗談だとしてもマジで助けてもらうとか頭おかしいんだが!?』
恭志郎『……ごめん。』
雅人『俺もごめん…気持ちがあふれた…』
琴音『…なんで怒ってんの?』
雅人『え』
琴音『何かあったの?大丈夫か?』
雅人『……』
琴音『…』
え…返せよ、好きな人だろ、可哀想だろーが
雅人『…』ガタッ
無言で席を立ってトイレに逃げ込んだ
恭志郎『ちょ、待てよ』
棒立ちしてる琴音さんを置いて、
逃げ込む雅人くんを追いかけた
恭志郎『何逃げてんだよ…』ハァハァ
雅人『な…なんで着いてきてんだよ…』ハァハァ
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