【あ】温かい<非>日常に終わりを告げよう

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【あ】温かい<非>日常に終わりを告げよう

「木戸さん」  低い声が、触れあう肌から直に伝わる。それが心地よくて、木戸は一旦開いた目をまた閉じた。起きる気がないのを察したのか、大久保は苦笑交じりに言った。 「遅参しますよ」  木戸は裸の胸に頬をすりよせた。温もりが心地よくて、ついクスクスと笑ってしまう。 「別に構いません」 「会議ですよ」 「サボタージュします」  会議なんて、どうせ結論の出ない議題を延々議論する破目になるに決まっている。そんなものに出席するよりも、ずっとこうしていたいのに。相変わらず無粋な男だ。  その言葉に呆れたのか、さすがにコツンと頭を叩かれた。木戸は顔を上げ、大久保を睨む。 「会議で………このお礼はしますよ」  大久保は苦笑いした。      ☆ 大久保x木戸。 会議ではさぞ苛められた事と思います(笑)
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