第3章、出会い

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第3章、出会い

この土地に来てから私に初めて友達が出来た 出会いは毎日の日課で朝の散歩道でのベンチ その子が毎日のようにそこに座っていた 話しかけたそうな顔をしていつも私を見ていた 私としても同性で私より若い女の子だし 別に身の危険を感じる事もなかったので 自然とその子と話しをするようになった その子は今年、看護学校を卒業して激務で3ヶ月で鬱が酷くなり 今は休職している状態であったのだ 最初は看護師仕事の大変さと もうこの仕事を辞めたいという内容 そして私も(優希)看護師ではないのに 毎日、救急搬送されてくる患者様の 苦悶に満ちた最期を見届けなければなかった あの苦痛な日々の事を話すようになった そして自然とお互い仲良くなっていった その子は看護師になる為に上京してきた高知県出身の人 今では住んでいる隣町の埼玉県のマンションから出ない ひきこもりの生活で唯一、外に出る時間は早朝の散歩道だけ そこで毎日、私の事を眺めていたらしい その子はいざなぎ流の陰陽師の末裔だと 看護師休業以外の自己紹介を私にしてきた 正確には陰陽道的色彩の濃厚な民族宗教に依拠する 「太夫/たゆう」と呼ばれる宗教者の事である 宗教には必ず裏があり、仏教の裏宗教であるのが密教 その密教でも更に闇の密教が「呪詛」を行える「いさなぎ流」 ただし、呪は必ずリスクがあり 自分に返ってくる場合もあり 自分の力が強ければ自己の近親に返ってくる場合がある為 普通は決して自分の事をいざなぎ流の呪使いとは公言しない 香美郡物部村出身の人で昭和51年までは呪いが日常的にあった土地 令和の時代に信じられない事だが本当の事らしい そして現在でも余程の人としての事情と法外な要求金額を用意してこなければ決して請け負わない呪い 今でも闇で用いられている呪でもあるそうだ なぜ、私にそんな事を教えたのか 現在のコロナウイルスは遺伝子を書き換える不確定未来の 人為的なパンデミックである事 地球外生命体とデイープステートと呼称される一部の人間による 「人類削減計画と希望的観測でしかない人類の進化を進める為の大きな実験」 それを、その村で生まれて、その血筋であるばかりに この令和になる平和な日本でも 闇の世界で生きざる得なかった末裔の子 その子には解ってしまった衝撃の事実であり 自分にとってはこの世で出会う計画だった私(優希)を このパンデミックから助けだし 早急に優希本来の目的を理解させる為に目覚ませる事 この世に優希が生まれ出た本来の理由を教える事 このコロナウイルスの中 人類の混乱はプロジェクト通りの展開である事もである。 私はその子との繋がりが濃い血である為に 早急に自己の力に目覚めなければ ならないので意図的に私に近づいてきたらしい (時間がないのです) その子の名前は茉莉 21歳の若い女の子である (でも私に早く目覚めてと言うけど、私はどうしたらいいの) (私には何も出来ないよ、、) 切羽詰まった表情で茉莉ちゃんは言った (どうかお願いします。私と一緒に物部村に来て下さい) (見て欲しいモノがあるのです)
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