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1話 友情の始まり
キーンコーンカーンコーン
高校に入っても聞き覚えのある馴染み深いチャイムの音が学校中に鳴り響いた。
ガラガラガラ
ドアを開ける音がするとドアの向こうから、太った男性がハンカチで汗をるきながら入ってきた。
「「キャャャャャャャャァッ!?」」
クラスの女子のほぼが叫んだ。
「デュフフ、君達初めてあった人に向かって叫ぶのは違うだろ!」
男性はそう言うと教卓の前に達、激怒。
「何それ〜感じ悪くなぁい」
クラスの陽キャであろうギャル系女子が先生に反抗した。
「いい加減にしろぉぉぉぉぉ!?」
ギャル系女子の言った言葉が男性の逆鱗に触れたのだろう。
「ちょ、そんなキレなくてもいいでしょ」
ギャル系女子は先生がキレているのに、さらに煽っていた。
「……帰れ」
「はぁ? 聞こえねーし」
バン!
男性は教卓を叩き、怒鳴ったのだ。
「帰れって言ってんだよ! 早く出てけ!」
「なにそれ、まじあんたダル……」
ギャル系女子は教室を出ていった。
「すまなかった、今日から君達1年2組の担任をすることになった田仲弘樹だ、よろしく」
教室中の雰囲気はさっきの雰囲気のままだったせいかあまり盛り上がらない。
「と、とりあえず今から自己紹介をしてもらう、
窓側から1人ずつやっていってくれ」
私達の番はすぐやってくる。
自己紹介とは、これからの高校生活が充実するか、しないかが決まる大事な行事だ、頑張らないといけない。
やることは2つ。
1つ目は、ちゃんと笑顔で話すこと。
2つ目は、自分が人見知りという事をいかにかくすことが出来るか、
この2つが重要である。
姫乃の前の人が自己紹介を始めた。
私は姫乃の方を見た、
姫乃の顔は引きつっていて、明らかに緊張しているように見えた。
「姫乃、頑張れ!」
私は姫乃の事を呼び、エールを送った。
「うん!」
姫乃はニコッと笑った。
その笑顔はまるで天使だ。
ついに、姫乃の番がきた。
姫乃は、立ち上がり満面の笑みで自己紹介を始めた。
「輪野中学校から来ました、冷泉姫乃です! 趣味は読書です。よろしくお願いします」
私達は拍手をした。
私の番か……
私は立ち上がりやること2つを頭の中に浮かべ自己紹介を始めた。
「覇伊宮中学校から来ました。星ノ守彩花です! 気軽にあやって呼んでください! 趣味は読書です。よろしく〜」
私は自己紹介をやりきりイスに座った。
「あや自己紹介良かったよ!」
「ありがとう、姫乃こそ良かったよ!」
「趣味が読書なんてやっぱり私達気が合うね」
「うんうん! 私も聞いててビックリした」
自己紹介は進み最後の人の自己紹介が終わった。
「よし、自己紹介も終わった事だし入学式を行うから体育館に移動するぞ」
「はーい」
生徒全員が教室からでて入学式の為に体育館に向かった。
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