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3話 カラオケ
教室に入り、私達は席についた。
「よーし、今日はこれで終わりだ、明日から普通に授業始まるから忘れ物しないように以上解散」
先生はそう言うと教室を出ていった。
「ねぇねぇあや!」
「な、なに?」
姫乃の顔がめちゃくちゃ近くにあり私はびっくりしつつも照れていた。
「この後暇? 暇ならどっか行かない?」
「暇だよ! 行こう!」
(こ、これは姫乃と仲良くなるチャンス! 絶対仲良くなってみせる!)
私は燃えていた。
「で、どこいく?」
「うーん、ご飯とかショッピングとかだよね」
「私カラオケ行きたい!」
私は今日姫乃と出会ったが姫乃の性格が何となくわかった。
姫乃は自分から積極的に行きたい場所や思った事などを言うダイプ
私はどちらかと言うとみんなに合わせるタイプだった。
私達の性格はとてま合っている。
「カラオケね、いいよ!」
「ヤッタァァァァァッ!」
姫乃は飛び跳ねて喜んだ。
私はそんな姫乃を見てこう思っていた。
犬みたいで可愛いなと……
犬みたいと思った事は姫乃には言わないことにした。
学校を出て右に曲がるとそこにはカラオケがあった。
「近っ!」
私は思わず大きな声で言ってしまった。
「ブブッ!」
姫乃は腹を抱えて笑っている。
私は少し顔を赤くして姫乃の手を引き店に入っていった。
「いらっしゃいませー」
「やっぱ札幌は都会だね」
私は今まで函館に居たせいか札幌が都会に見えた。
「札幌は都会だよ!」
「お客様何時間のご利用予定でしょうか」
「どうする?」
学校は午前中に終わったから時間はかなりあった。
「じゃ、じゃあ5時間で!」
「かしこまりました。 右に曲がってすぐの3号室です。ごゆっくりどうぞ」
私達は3号室の中に入った。
「流石姫乃だね!」
「何が〜?」
「5時間なんてすごいよ!」
「私楽しむ時はトコトン楽しみたいからいっぱい時間欲しいんだ! 嫌だった?」
「ううん! 私も姫乃といっぱい遊びたい!」
また姫乃のいい所に気づいたのだった。
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