プロローグ

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プロローグ

Dear Diary…… 私ね、とても素敵な恋をしているの。 あぁ、彼は私のこと、覚えてくれているかしら? 明日、会いに行くつもりなの。 とてもドキドキするわ。 でも、覚えてくれているかなんて、どちらでもいいことよね。 彼が私を忘れてしまっていたって 私が彼を世界中の誰よりも大好きって気持ちは、変わらないもの。 あぁ、どんなときも彼が素敵であることに変わりはないように 私が彼を想う気持ちも、どんなときだって変わらないのよ。 だってね、私の想いはすべて、この日記帳の中で永遠になるから。 聞いてる? 私は貴方に、私の人生でたった一度きりの恋のすべてを告白するつもりよ。 だからね、日記さん。 私の想いを、私の恋を、貴方だけは忘れないでいてね。 どうかお願いよ。 本当に本当に、大切な恋の物語なの。 何度も何度も読み返しては 私を幸せにしてくれる物語になるから 怖がらなくていいわ。 大丈夫、心配いらない。 私達はずっと一緒。 この恋が永遠である限り、ずっと幸せよ。 あぁ、何から書き始めればいいか分からないくらい 彼への想いでいっぱいなの。 でも、まずはやっぱり、彼と初めて逢った日のことを教えてあげるわ。 彼との出逢いはね、まるで魔法のようだったの。
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