いつだって、君のせい

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雑踏をかきわけて、私は唯の会見している会場へ向かった。 電車を乗り継ぎ、途中からはタクシーを乗り継いで。 こぼれる涙は、嬉しいのか驚きのせいなのか自分でもよくわからなかった。 それでも、早く彼のもとへ行きたい。 呼吸を乱しながら、私は会見しているホテルへ到着した。 ここは、いつも私が呼び出されるあのホテルだ。 いつも嫌で仕方がなかったくせに、今は彼に会いたくて仕方がないなんて…。 急いできたせいで、コートも忘れてしまった。 でも不思議と寒さは感じない。 ホテル会場へ入ると、すぐ前方に大勢の人が目に留まった。 でもその中に唯がいることは一瞬でわかった。好きな人だから…こんなにすぐに見つけられるのかもしれない。
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