いつだって、君のせい

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唯の周りには、仕事関係者なのか5人ほど周りにいて、さらにその奥にはマスコミ関係者がいた。 今頃、どう記事を書くのか話し合っているのかもしれない。 でも、正直、そんなことはどうだってよかった。 私は、止まっていた足をゆっくりと動かした。 「唯っ…」 前方にいた彼が私の声で立ち止まった。 驚いた顔をしたのも一瞬で、すぐに口角を上げて 「ちゃんと見たか?俺の会見」 そう言った。 私は小走りで彼に近づく。目の前まで来ると、涙を拭きながら 「見たからここにきたの」 そう言った。
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