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唯は少し考え込むように無言になった。
その時間が異常に長く感じた。
「俺の何が知りたいの?」
「…た、例えば」
「うん」
「好きな色とか」
「そんなこと?」
ふっと笑ったかと思えば、すぐに私の耳たぶまで唇を移動させて低い声で言った。
「好きな色は青、血液型はABで、好きなものは、美月」
「っ」
「満足?」
ずるい、ずるい、ずるい。
なんでそうやって余裕そうに笑いながら…そんなずるいことを言うのだろう。
「もう一つ、」
「うん」
「なんでしないの」
「…何を?」
私は勇気を振り絞って聞いた。
「セックスだよ!」
もう顔なんて絶対に見せられないよ。
だって絶対真っ赤だろうから。
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