番外編①

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唯は少し考え込むように無言になった。 その時間が異常に長く感じた。 「俺の何が知りたいの?」 「…た、例えば」 「うん」 「好きな色とか」 「そんなこと?」 ふっと笑ったかと思えば、すぐに私の耳たぶまで唇を移動させて低い声で言った。 「好きな色は青、血液型はABで、好きなものは、美月」 「っ」 「満足?」 ずるい、ずるい、ずるい。 なんでそうやって余裕そうに笑いながら…そんなずるいことを言うのだろう。 「もう一つ、」 「うん」 「なんでしないの」 「…何を?」 私は勇気を振り絞って聞いた。 「セックスだよ!」 もう顔なんて絶対に見せられないよ。 だって絶対真っ赤だろうから。
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