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上半身を起こして唯に向かって思いをぶつけたものの、恥ずかしくて仕方がない。
唯は目を見開いて普段あまり見せない驚いた表情を見せる。
…そんなに驚かないでよ。ていうか、早くなんか言ってよ。
「…へぇ、そうだったんだ」
「…」
でもすぐにいつもの意地悪な笑みを浮かべると私の顔に手を伸ばした。
伸びてきた手が頬に触れると、安心感にも似た感情があふれる。
この手でもっと触れてほしいと思うのは…―おかしいのかな。
「唯は、今まで綺麗な女性たくさん抱いてきたと思うし…私じゃ物足りないとかない？」
唯は私の発言にはぁ、とわざとらしいため息を吐いて、私の瞳の中を見る。
「わかってないのは美月の方じゃん」
「…何それ」
「お前じゃ物足りないなんて考えたこともない」
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