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好きと伝えて、初めての夜だった。
いつも以上に荒々しい手つきで私の体を弄ぶ。お互いの唾液が絡み合い、私はすぐに絶頂へ達してしまう。
唯、そう彼の名前を呼ぶと私の名前が返ってくる。
彼のものが中へ入るとぐっと下腹部に力が入る。
薄目で唯を見ると彼も苦しそうに顔を歪めている。ギシッとベッドの軋む音が耳朶を打つ。
脈打つ彼のものが動く度に私の唇から声が漏れた。
「っ…あ、…ぅ、」
唯は私の好きなところはすべて知っている。
全部、だ。
奥の上側を突かれると私は体を反らせて嬌声を上げる。
簡単に絶頂を迎えるけれど、唯はやめてなどくれない。お互いがお互いを想っている中でのセックスってこんなに気持ちいいものだったんだ。
「ゆ、い…」
「煽んなよ、」
唯の手が私の手を握る。
幸せすぎて、涙が出そうだよ。ねぇ、唯も同じ気持ち?
意識が遠のいて私は瞼を下ろした。
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