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湿った唇から覗く舌を親指で撫でるとそれだけでいやらしい声を出す美月に我慢などできるわけない。
何度も”唯”と名前を呼ばれる。俺の背中に回った手が爪を立てる。
俺を求めてくれているようなその声も仕草も全部めちゃくちゃにしたい。
すぐに絶頂を迎える彼女の腰を引いてもう一度入れると泣き声にも近い声を出して首を横に振る。
「もう嫌なの?」
「…きゅう、けい…っや、ぁあっ…」
二度目の行為にもう俺にしがみつく力もなくなってされるがままの美月には普段の威勢はない。
「誘ったのは、そっちだろ」
頬に舌を滑らせそのまま美月の唇を食べるようにキスをする。
ずっと、ずっとほしかったものだった。
美月の中が収縮して、それと同時に足先が痙攣したかのように震えた。
やめてほしいって言われてもやめる気はないよ。だって、誘ったのはそっちだから。
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