番外編⑤

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翌日予約していた産婦人科へ行った。 予約制なのに院内はとても混みあっていた。病院はそれほど行く機会はないから問診票を書くだけで結構緊張した。 アレルギーはないかなどそんなことまで聞くのかと思うようなことも聞かれた。 尿検査や超音波検査、内診などをしてドキドキしながら待合室で名前が呼ばれるのを待った。 隣に座る唯をチラッと見ると少しだけ緊張しているような気がした。 普段はそんな素振り一切ないのに意外だなと思った。私だけじゃないんだ、緊張しているのは。 「東条美月さん」 名前を呼ばれて私たちは同時に立ち上がった。 診察室に入り用意されている二つの椅子にそれぞれ腰かける。 先生は丸メガネの似合う50代くらいの優しそうな先生だ。 「おめでとうございます。妊娠していますよ」 「本当ですか!」 2人で顔を見合わせて緊張の糸が解けたようにほっとした。 先生によると異常もなし、妊娠6週らしい。胎のうも確認してほっとする。 まだ知識も何もない私は先生が言うことすべてメモをしてこれからの検診についても訊いた。
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