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走馬灯
ああ、時の流れが遅い‥‥苦痛も恐怖も無い。
ライブ配信のリスナーのコメントを読み上げちゃんが拾っているが、もう何を言ってるのかも理解できない。
44年という長かったような短かったような人生のハイライトシーンのようなものがスライドショーのように頭をよぎる。
これが走馬灯か?
やっと、死ねる。
やっと、このツマラナイ人生から解放される。
家族とは、縁を切ってあるし、たくさんいた友人も、たった一人の心友以外、全員失った。
心を病んでいた所為か、友人達と一緒に遊ぶ事が、全く楽しくなくなり、自ら距離を取って、自然消滅に近い形で友人の輪から離れたのだ。
僕の理解者なんて、一人いれば充分だ。
彼には寂しい思いをさせるだろう。
僕の死を泣いてくれるかもしれない。
でも彼は強い。
僕が居なくなっても、きっと人生を謳歌してくれるだろう。
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